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生殖補助医療技術 ARTって何?

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Q5. ARTではどのように卵子を体外に取り出すのですか?(採卵方法)

 採卵はおなかを切るような手術ではありませんが、手術室と同じ清潔な採卵室で行ないます。医師は経腟超音波で卵巣・卵胞を確認しながら、採卵針で腟の方から採卵します。採卵針の太さは注射針とほぼ同じ大きさです。経腟超音波で見える卵胞を穿刺し、卵胞液と共に卵子を回収します(図7)。1個の卵胞を吸引し終わったら次の卵胞へと、1か所の穿刺部から複数の卵胞を穿刺していきます。初めに腟粘膜を刺す時にはチクッとする痛みを感じますが、卵巣の中の卵胞を穿刺していく間は、痛みを感じないか、押される感じや引っ張られるような軽度の痛みであることがほとんどです。卵胞があれば、左右両方の卵巣に穿刺を行ないます。痛みが強い場合には、局所麻酔や全身麻酔を併用することがあります。採卵に要する時間は、穿刺する卵胞の数が多くなるほど長くなりますが、約15~30分です。

図7
図7

(2017年7月7日 公開)

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