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生殖補助医療技術 ARTって何?

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Q15. ARTの費用を教えてください。健康保険はどんな時に使えますか?

 2022年4月よりARTは保険適用となり、併せて助成金は廃止となりました。ただし、保険適用には細かな条件などがありますので、ご注意ください。

[保険適用の条件と回数制限]
※厚生労働省の指導により、遵守いただきませんと保険適用になりません。

1、婚姻関係(入籍)または事実婚。
事実婚とは、配偶者なし、同一世帯、治療での出生児認知が必須、同一世帯確認のため住民票等の提出が必要。

2、初回治療周期はパートナー同席の上、治療説明を受けることが必要です。同席はテレビ電話などでも構いません。その後も、最低でも半年に一回以上の同席が義務化されています。

3、回数制限
生殖補助医療(体外受精)は初回開始年齢が女性40歳未満は6回まで、
40歳以上~43歳未満は3回まで、43歳以上は対象外です。
なお回数制限は、胚移植回数でカウントします(採卵ではありません)。
ただし採卵はカウントされませんが、余剰凍結胚がある場合は胚移植が優先となり、次回の採卵は保険適用されないルールです。また、一般不妊治療(人工授精など)は年齢制限も回数制限もありません。

その他注意点

※保険適用になるのは体外受精の主要部分で、一部オプションは保険にはなりません。混合診療は禁止になっていますため、一部オプションをご希望の方は、採卵から全てを自費診療で行う必要があります。
ただし、先進医療に認定された医療行為自費で加算を行いお受けになることが出来ます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin_senshin.html

※、高額療養費制度があります。年収により異なりますが月毎の支払い限度額を超えると後日申請し、還付を受けられます。
https://www.mhlw.go.jp/content/000333276.pdf

図1
図11

(2017年7月7日 公開)

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