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生殖補助医療技術 ARTって何?

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Q18. 胚培養士(エンブリオロジスト)について教えてください。

 体外に取り出した卵子や精子、受精した胚を取り扱う技術者が胚培養士(エンブリオロジスト)です。胚培養士は、胚に関する生物学・生化学的な知識と供に、産婦人科学の高度な知識を必要とし、また技術を習得するための実務実習も必要となります。胚培養士は国家資格ではありませんが、日本卵子学会や日本臨床エンブリオロジスト学会が、一定のトレーニング期間終了後に検定試験に合格した技術者を、胚培養士と認定します。胚培養士を指導・教育する管理胚培養士という資格も設けられています。胚培養士には医師、農学部や生物学科を卒業した学士・修士・博士、臨床検査技師などが参加しています。本学会の会員の多くに胚培養士が参加しており、多くの研究発表がなされています。
 ARTでの胚培養士の実務は、精子の調整、採卵した卵子の検鏡、媒精・顕微授精、胚の培養、胚移植までの準備、培養液の準備、培養環境の管理、卵子・胚の凍結・融解・管理、妊娠率に関するデータ処理、それらを元にした研究と、多岐にわたります。すべての業務がすべて行えるようになるまで、数年の研鑽を必要とします。

(2017年7月7日 公開)

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